えぎら鍼灸指圧治療院
鍼灸整体とは
私が院長の濱田 知宏です。
当院について
病院の治療とは全く異なります。
脈診で得た身体情報を元に適応する経絡鍼で、内臓や自律神経のバランスを整えます。
つまり、元の健康体に戻す事ができます。
治療の概要
鍼灸整体とは鍼灸術の事です。日本では鍼灸術を使うと言えば、「経絡治療」になります。
英語で「Acupuncture keiraku」で検索すれば、柳谷素霊先生の事や「Japanese Acupuncture」という文字が出てきます。
日本を代表する鍼灸術が経絡治療です。
とても浅い鍼で、病名は関係なく、経穴の組み合わせを毎回最適化することで、最大限に治癒効果を引き出せるのです。
院長プロフィール
えぎら鍼灸指圧治療院 院長
濱田 知宏
(はまだ ともひろ)
生まれも育ちも岐阜県羽島市です。
羽島市江吉良町で開業しました。
厚生労働大臣認定、国家資格保有のはり師 灸師 あん摩マッサージ師です。
平成15年中和医療専門学校卒業です。
大した趣味はありませんが、生きがいは経絡治療です。
私自身について
リハビリや整形病院での勤務経験が約10年です。
治療院開設して約8年が経過しました。
私にとっての鍼とは、その技術を習得する以前は私自身が胃が弱くてコーヒーが飲めなかったのに、今は毎日飲める。
花粉症の時期が苦痛だったのが、そうでもなくなる。そういったものでした。
といってもこれらは、学生の頃にすでにクリアしていました。
ついでに冷え性も。
学生の頃、色々ありましたが、中でも一番の思い出が、鍼灸国家試験の一週間前に、友人から電話があり、ヘルニアの手術が再発して、寝たきりで動けないと相談を受けました。
試験の前で時間が無かったけれど、切羽詰まった状況なので、二日行って、鍼治療しました。
結果、二日目には、立てるようになって、帰りに外まで見送ってくれました。それまで、風呂も介助状態で一月ほどそんな状態だったそうです。
その後、知り合いの鍼灸の先生に治療をお願いして、その友人は無事仕事もできるまで回復しました。
それから、その友人は病院にも、治療院にも来てくれました。
あれから20年近く経ちますが、再発はしてません。
20年近くというと、自分の両親にもその頃から、ずっと今でも週一回は鍼灸しています。学生の頃はほぼ毎日していました。これも鍼灸学校に通う目的でした。
病院勤務時代は、学生の頃より濃い経験ができました。
一般の人と違い、医療関係者は予め、授業や試験で医療の知識がありますが、それは詰まるところ、ほとんどの病気が原因不明、治療法不明であることと、かなり手探りでアナログな世界という認識が一般人との違いではないでしょうか。
リハビリ病院の主なスタッフは理学療法士です。今はもうない長期療養型のリハビリ病院です。(今は急性期のリハビリがメイン)
そこのスタッフは上手に「再発防止について」と「元に戻す事は出来ないという知識」と「残存能力を駆使する術」を伝えていました。
鍼は現代医学と対比されがちなのですが、要は完全に別物です。
鍼灸術はある程度失った能力を元に戻す事が可能なのです。
軽い場合は簡単に元に戻ります。つまり、病院とは医療の目的が違います。仕事の内容が医療機関により異なるのです。
軽くないのは、例えば半年とか時間が経過した脳梗塞です。それでも、肩の動きや痛み等、なぜだか、人によっては良くなったりするので、不思議なものです。鍼灸の適応範囲は広いので、今でも大学等の研究機関で研究されているのです。
病院勤務時代の印象的なエピソードとして、リハビリスタッフのお子さんに耳の障害が見つかった事がありました。
スタッフは、医療関係者なので、この場合解決できる可能性は鍼灸のみという事をいちいち説明する必要がいりません。今思うと周りが医療関係者というのは実に幸運でした。
それで私は自然と鍼治療をする事になりました。
一回目の治療で耳の中の豆が潰れたという表現でした。帰宅後ドアの音があまりに大きくて雷の音に聞こえて泣き出したと教えてもらいました。
二回目の治療では、耳の中の蓋が何枚か剥がれたという表現でした。
三回目の治療で蓋が全部剥がれたという表現でした。
そうやって順調に聴力が回復しました。
このエピソードでもですが、鍼術は耳でも腰でも関係ありません。これが耳がほとんど聞こえないとか、激痛のヘルニアだったら、相当、治療回数が必要になるので、患者さんは、現実的には諦めてしまうかもしれませんが、早い段階だと順調によくなるし、機能回復に視力でも循環器でも関係ないのです。
興味がありましたら。WHOの鍼灸適応を検索してみてください。骨折、虫歯、外傷は適応外ですが、かなり広い範囲で治療が適応なのが判ると思います。
現状の医療では、鍼灸術でしか解決しない問題がたくさんあります。
整体に行ってきた。産後の骨盤調整に行って悪化した、なんてケースの治療もよくあります。
鍼灸術は皮膚の反射で調整するので、そんな事も得意なのです。
開業する少し前の事ですが、姪が松葉杖を付くくらい脚が悪くて、病院に通っても解決方法がないので、困っていました。
脈を診たら簡単なタイプでした。一回鍼したら、その直後から、もう松葉杖が必要なくなりました。「松葉杖、忘れていくなよ」って渡したのを覚えています。あれから再発はしてません。
最近の事ですが、たまたま連続して耳の治療を3人にしました。3人共治療回数を聞かれたので「3~4回でなんらか改善します。」と答えました。実際3,4回目に改善したので、それ以上通ってもらえました。
片方完全に聞こえないという場合でなければ、これまでの経験で3,4回と知っているからです。
両耳の場合はコミュニケーション的に難しいので想定していません。おそらく私が現実的に治療する機会はやってこないでしょう。
私が特別、耳の治療が得意というわけではありません。むしろ苦手です。だけど、他の方法では回復は難しいと思います。
顎関節症なら半分の人が一回目で劇的に良くなります。顔面麻痺もです。
耳はむしろ苦手です。最初の改善まで3,4回の壁があります。
四人目の耳の患者さんがまた続いて、同様に説明し、やはり耳は4回目から改善しました。その患者さんが「糖尿が劇的に良くなった。数値が改善した」と教えてくれました。
鍼灸術にとって糖尿や血圧が正常化するのは常識なので、特に気には留めませんでしたが(よく報告を受けるので)、その患者さんが次の治療でも、同じ話しをしたので、詳しく聞いてみたところ、病院では「もうインシュリンか透析しかない」と言われたそうです。
危機を脱した事で、「簡単に解決するのに、ドクターはなんでそんな事を言ったのか?」と私が問い詰められました。これが医療関係者でない一般人にありがちな間違いなのですが、鍼灸も厚生労働省の管轄なので、こういうケースを解決する役割なのです。
病院側はそういうデータ(その値から回復した人がいないという知識)から発言しているのだから、「むしろ良いドクターですよ」という事を伝えました。
その後、そのドクターから「私、もう回復しないっていいましたよね?」
と再度問われたそうなので、やはりデータがあって自信、根拠あっての発言だと思いました。
人間は、全知全能ではないので、「ドクターはなんでそんな事を言ったのか?」なんて考え方は人間相手にはどんな場合においても当てはまらないのです。
むしろデータに自信があるならば、職務を全うしているのですから、それで正しい。
それで責められるなら何も言えないじゃないかと。
逆にこういう事がありました。
以前、交通事故の鍼をした時の話しです。事故直後から鍼灸をすると、順調に回復します。早い処置ほど良い。何度か治療して順調に良くなっていました。
ある時、ドクターがその患者さんに鍼をしました。
その患者さんの報告によると「吐いた。見ていた看護師さんが目が痙攣していたと教えてくれた」と凄い形相で伝えてくれました。
つまりコツを知らないのに垣根を超えてしまうと、何も良いことがないのです。こちらのドクターは良いドクターとは言えないでしょう。
例えば、私は数値を測れませんし、そこからの統計データも知らないので万能ではないのです。みんなそうです。全知全能ではない。得意、不得意があるのです。
この問題の根っこは、何故か人間に対して全知全能を期待してしまうという不可解な思考が現実での齟齬を生んでしまうのだと思います。
又、こうも思います。インシュリン注射では問題はジリ貧でしょうし、透析も命には代えられないとはいえ、想像すると、どちらを選択しても人生が絶望的な状況だと思います。それでも現代医学的には適切な処置と言わざる得ません。
それが20回も治療していなかったと思いますが、それで元に戻るのだから本当に起死回生だなと思います。
ちなみに、近代日本の鍼術はこの様な状況下での起死回生を目的に今から約60年くらい前に大学で解明し確立した技術ですが、その話しは割愛します。
そもそも病院は元に戻す処置を選択する施設ではない。その事を誤解している人が多いと感じます。
糖尿病一つとっても、そのコストだけで換算しても透析器やインシュリンは高価ですから比較したら万倍の効率だと思います。
花粉症がネックだった私は学生の頃は、なんでこんなにすごい鍼灸の鍼術経絡治療が普及しないのかが疑問でした。今は、その謎が解りました。
当時の、鍼灸学校の校長先生が「鍼灸技術は健康保険が効かないからこそ、なんとか存続できている」旨の発言でなんとなく意味は理解できました。
更に今は補足ができます。
鍼灸術を普及できない問題は、少子化問題と似ています。子供を育てても、労力や金銭がかかるので少子化になります。鍼灸師も施術者にとってのコスパが悪いので鍼灸術を身に着けようとはしません。
もし、少子化に多額の補償金を投じる?
又は国が役所を設けて組織的に子育てする?
健康保険や介護保険みたいに子供に対しての処置に応じて、お金出して民間企業に育てさせる?
等を選択しても恐らく今より悪い結果になるでしょう。子供を増やす事自体はそれほど難しくはないだろうけど、その後が問題になるでしょう。
なので、少子化を止めるのは容易ではありません。
安易に増やす政策を強いても、その後にもっと困るので、少子化だけ解決すればいいという単純な話しではないのです。
それと同じで鍼灸の健康保険を今の10倍にしても、同意書を撤廃しても、保険適応を増やしたとしても、おそらく上手はくいかないでしょう。
(ちなみに、現状はレセプトや同意書等の手間に対して、報酬が少ないのであってもなくてもそんなに変らない)
もしも下手に鍼灸師を優遇すれば、電気を置くか鍼を置くかホットパック置くかして、適当にバイトに擦ってもらう的な治療院が増えるだけで、鍼灸院は増える反面、鍼灸術は絶えてしまうかもしれません。
患部に鍼を刺して電気流すのは鎮痛にはなります。ですが、その鍼灸は不妊治療とか自律神経等の機能回復を目的とした鍼灸とは全然異なるのです。
要するに、長々と説明してきましたが、技術、研究は既にあるけれど、いくら研究が大成功でも、その成果を実施、普及させるというのは、相当、困難なのです。
だから、我々人間は個人が勉強したり、(例えば自身の健康に)関心を払う必要があります。
歴史、科学、実体験をもってすればそれは社会的に困難でも個人的にはそれほど困難ではないからです。
社会的な少子化問題解決が困難でも、個人レベルになれば話しは別でしょ?つまりは、そういう事です。
鍼灸学校を卒業する間際に、鍼灸術で使用する良質もぐさ(機能回復にはそれ専用のもぐさを使用する)を担任の先生から手渡された時に、先生は「このもぐさは、あなたの一生分ですよ」と言われました。それは、言い換えれば「あなたも他の生徒同様、せっかく習った鍼灸術を使わないでしょう」という意味で受け取りましたが、実際、私はその何十倍もの良質もぐさを後に購入する事になりました。
そう考えると、良質もぐさが販売している限り、どこかで誰かが鍼灸術を使っていると言えます。
参考までに上のイラストは、粗悪もぐさです。国家試験でもその名称が使われます。できれば粗悪もぐさよりも、良質もぐさの方が効きます。
せっかくもぐさがあるのに、粗悪どころか、そもそもお灸をしないというのは、なんとも勿体ない話しです。
馬や牛ですら、昔から今でも鍼灸をします。(経絡が人間と異なるのとで私はできません)メンテナンスをすれば、その個体を長く良い状態で維持する事が可能なのです。